目標サイクルタイムは、「1個あたり何分で作れば、必要な数量に間に合うか」を示す目標です。式を丸暗記するより、時間を個数で分けるイメージで覚えましょう。

計算式は、使える時間÷必要な個数
目標サイクルタイム=その期間に生産へ使える時間÷その期間の必要生産数量
例として、1日に使える時間が420分、必要数量が210個なら、420÷210=2分/個。平均して2分に1個のペースが必要です。
問題文に実働時間、休憩、稼働率などの条件があれば、その定義に合わせて使える時間を求めます。
なぜ割るの?
420分という時間を、210個に均等に配るからです。1個に配れる時間は2分。
覚え方:時間を、個数に配る。
逆に割ると何が出る?
210個÷420分=0.5個/分。これは「1分に何個作るか」という生産ペースです。
分/個を求めたいなら、時間÷個数。
個/分を求めたいなら、個数÷時間。
答えの単位を見ると、式を逆にするミスを防げます。
必要数量が増えると、目標時間は短くなる
使える時間が420分のままで、必要数量が420個に増えたら、420÷420=1分/個。
たくさん必要なら、1個に使える時間は短くなる。
目標と実際のサイクルタイムは違う
必要数量から決めた目標は、タクトタイムの考え方につながります。一方、実測のサイクルタイムは、工程が実際に1個を処理する時間です。
目標2分/個に対して実際が3分/個なら、その条件では必要量に追いつきません。作業や設備の改善、配置、稼働時間などを検討します。
ただし、複数台の設備が並列で作る場合などは、1台の時間だけで全体能力を判断しません。
計算前の確認
①時間と数量の期間をそろえる。1日の時間なら、1日の必要数量で割ります。
②時間の単位をそろえる。秒で答えるなら、分を秒に直します。
③問題文の条件を確認する。実働時間と拘束時間を混同しません。
式と用語で混同しやすい点
学習では、定義・式・分類を先に押さえ、問題文の条件に沿って選択肢を判断しましょう。
目標は必要数量から決めるペース、実測のサイクルタイムは実際の処理時間。リードタイムは、待ち時間なども含めた開始から完了までの時間です。需要から求めるペースはタクトタイムの考え方につながりますが、設問では教材の用語と定義を優先します。
計算の確認:420分÷210個=2分/個=120秒/個。同じ期間の時間と数量を使い、答えの単位をそろえます。必要数量が増えれば、1個に使える目標時間は短くなります。
選択肢の見分け方:時間÷数量は「分/個」、数量÷時間は「個/分」。稼働率や休憩の条件は問題文どおりに反映し、既に反映済みの時間に二重に掛けたり引いたりしません。
まずはこれだけ
時間÷個数=1個あたりの時間。
420分で210個なら、2分/個。使える時間と必要数量は、同じ期間でそろえます。
答えの単位は「分/個」。数量が増えるほど目標時間は短くなり、実際のサイクルタイムとは分けて考えます。


コメント