購買ボキャブラリー|クリティカル・パスとは?「最長なのに最短」の理由

開始から2経路に分岐し、設備準備4日と試運転3日の経路は合計7日、手順書作成2日と教育3日の経路は合計5日。短い経路は2日待ち、両方が合流する7日目に完成する。 購買ボキャブラリー

クリティカル・パスは、作業の順序と所要時間から考えたとき、プロジェクトの完成まで最も時間がかかる経路です。この最長の経路が、全体を最も早く完成させられる期間を決めます。

並行する作業は、両方終わるまで待つ

工場の新しい設備を使い始めるため、次の2経路を同時に進めるとします。

経路 作業の順序 合計
A 設備準備4日 → 試運転3日 7日
B 手順書作成2日 → 教育3日 5日

各経路の作業は順番に行い、AとBは別の担当者が並行して進められるものとします。両方が終われば、追加作業なしで使用を開始できます。

Bは5日で終わりますが、設備の試運転はまだ終わっていません。Bの担当者が準備できても、Aが終わる7日目まで全体は完成しません。したがって、クリティカル・パスはA、最短完成期間は7日です。

「最長」と「最短」は、比べている対象が違う

「最長」は、複数ある作業経路の中で最も長いという意味です。「最短」は、プロジェクト全体がこれ以上早くは終わらないという意味です。

一番遅く終わる経路を待つ必要があるため、その経路の所要時間が全体の最短期間になります。短い経路を選んで、残りの作業を省略するという話ではありません。

長い経路の遅れが、全体の遅れになる

作業時間や依存関係を変えず、前倒しなどで取り戻さない条件では、Aが1日遅れると完成も8日目になります。一方、Bには2日の余裕があるため、その範囲の遅れなら全体の完成日は変わりません。

この日程上の余裕を「フロート」と呼びます。基本的な日程計算では、クリティカル・パス上の作業には全体の完成を遅らせずに使える余裕がありません。

覚え方:全体のゴールは、いちばん長い道の到着待ち。

参照:PMI:Schedule Risk Analysis Simplified

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