内定後の退職手続きは、「退職日を決める」「上司へ伝える」「引き継ぐ」「必要書類を受け取る」の順で進めれば迷いません。
筆者も20代後半の転職で、内定承諾から退職・入社までを経験しました。この記事では、退職を切り出す時期、有給休暇、退職届、引き継ぎ、返却物・受取書類まで、やることを時系列で整理します。
退職手続きの全体像
- 内定通知書と労働条件を確認する
- 就業規則・有給残日数・引き継ぎ期間を確認する
- 直属の上司へ退職意思を伝える
- 退職日と最終出社日を調整する
- 退職届を提出し、引き継ぎを進める
- 会社の備品を返却し、必要書類を受け取る
1.内定承諾前に労働条件を確認する
退職を申し出る前に、転職先の内定通知書や労働条件通知書を確認します。入社日、勤務地、仕事内容、雇用形態、試用期間、基本給、賞与、残業代、休日、転勤の有無は書面で確認しましょう。
口頭で内定を聞いただけの段階で退職を申し出るのは避けます。条件を確認して内定を承諾し、入社日の見通しが立ってから現職の手続きを始める方が安全です。
2.就業規則と有給残日数を確認する
会社の就業規則で「退職希望日の何日前までに申し出るか」を確認します。実務上は、引き継ぎと有給消化を考え、退職希望日の1~2か月前を目安に動くと調整しやすくなります。
- 退職申出の期限
- 有給休暇の残日数
- 賞与・退職金の支給条件
- 社宅、持株会、財形、企業型確定拠出年金などの手続き
- 競業避止・秘密保持などの社内規程
退職日と最終出社日は別です。有給休暇を使う場合は、「最終出社日→有給消化→退職日」という並びになります。退職直前でも年次有給休暇は取得できますが、引き継ぎに支障が出ないよう早めに相談しましょう。詳しくは厚生労働省の年次有給休暇の解説も確認してください。
3.直属の上司へ退職意思を伝える
最初に伝える相手は、原則として直属の上司です。メールだけで済ませず、「ご相談したいことがあります。30分ほどお時間をいただけますか」と面談を依頼します。
伝え方の例
「突然で申し訳ありません。今後のキャリアを考え、○月末で退職したいと考えています。引き継ぎに責任を持って対応しますので、退職日と今後の進め方をご相談させてください」
転職先の社名や細かな不満まで話す必要はありません。感情的な批判は避け、退職の意思、希望日、引き継ぎへの姿勢を簡潔に伝えます。
4.退職日と最終出社日を調整する
次の入社日、引き継ぎに必要な日数、有給残日数をカレンダーに並べて調整します。転職先へ入社日の変更をお願いする可能性がある場合は、現職と話し合う前に変更可能な範囲を確認しておくと安心です。
- 退職日:会社との雇用契約が終了する日
- 最終出社日:実際に勤務する最後の日
- 入社日:原則として退職日の翌日以降
5.退職届を提出し、引き継ぎを見える化する
退職届の書式や提出先は会社ごとに異なります。会社指定の書式があることも多いため、自己判断で先に作らず、人事または上司の案内に従います。
引き継ぎ資料には、担当業務、年間スケジュール、進行中案件、関係者、保存先、期限、注意点を記載します。購買・調達職なら、担当品目、取引先、契約更新日、価格改定予定、未完了の見積・発注、品質・納期課題も整理すると実務的です。
6.返却物と受取書類を確認する
会社へ返すもの
- 社員証・入館証
- 健康保険の資格確認書など
- パソコン・携帯電話
- 制服・鍵・名刺
- 会社から借りた資料や備品
会社から受け取るもの
- 源泉徴収票
- 雇用保険被保険者証
- 離職票(必要な場合)
- 退職証明書(必要な場合)
- 年金・企業年金関係の案内
転職先へすぐ入社しない場合は、健康保険・年金・雇用保険の手続きが必要になることがあります。空白期間がある人は、退職前に会社と自治体の窓口へ確認してください。
退職前チェックリスト
- □ 転職先の条件と入社日を書面で確認した
- □ 就業規則と有給残日数を確認した
- □ 上司へ退職意思を伝えた
- □ 退職日・最終出社日・入社日を確定した
- □ 退職届を会社指定の方法で提出した
- □ 引き継ぎ資料を作成した
- □ 返却物と受取書類を確認した
- □ 私物・個人データを会社のルールに沿って整理した
まとめ
退職手続きで大切なのは、内定条件を確定してから、就業規則・有給・引き継ぎを早めに確認することです。円満退職のためにも、退職意思は直属の上司へ簡潔に伝え、最後まで引き継ぎに責任を持ちましょう。


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