現在年収は、源泉徴収票と一致する金額を伝えます。 自身の経験上、9割の会社から直近の給与明細や源泉徴収票の送付を求められました。いらぬトラブルを避けるためにも嘘はリスキーです。
希望年収は、求人票・業務内容・自分の経験を根拠に説明します。 私はメーカー購買から異業種へ転職する際、残業込み約540万円から、残業なし600万円を希望しました。
内定先の提示は600万円でした。この実体験から、希望年収の決め方と答え方を紹介します。
回答例:「現在年収は、賞与と残業代を含めて約540万円です。希望は600万円ですが、求人票の範囲と担当業務を踏まえ、最終的には御社の規程に沿って相談したいと考えています」
履歴書の希望給与額はどう書く?
履歴書に希望給与額の欄がある場合、一般的には「貴社規定に従います」と書く例もあります。AIに聞いても同じ回答でしたが、私は一律にそうする必要はないと思っています。希望額に根拠があり、面接で説明できるなら、私は数字を出す方を選びます。ただし、根拠なく「1,000万円」などと書くのは避けます。
現在年収を聞かれたときは、残業代を含む総額を答えたうえで、「うち残業代は約○万円」と分けて説明します。残業込みの現在年収と、残業なしの希望年収をそのまま比べないことが重要です。
現在年収は何を含めて答えるか
前年の源泉徴収票にある「支払金額」を基準にします。
基本給・賞与・残業代・手当の内訳も整理します。
前年と現在で残業時間や賞与が違う場合は、理由も添えます。
- 前年の源泉徴収票の支払金額
- 月例給与と賞与の目安
- 残業代を含むかどうか
- 一時的な手当や報奨金の有無
希望年収の相場はどう決める?
希望年収に絶対的な相場があるわけではありません。私は、求人票の年収レンジ、同じような職種で転職した少し年上の先輩の年収、自分の経験と転職リスクを材料に600万円を決めました。エージェントの意見も参考にしましたが、最終的な基準は自分で持つようにしました。
間接材購買については、担当者・リーダー候補・管理職別の公開求人を調べ、間接材購買の年収レンジ【2026年版】にまとめました。自分の仕事内容がどの層に近いかを確認すると、希望額の根拠を作りやすくなります。
1.求人票の年収範囲を確認する
主観ですが、400~600万円とかかれている場合は、なかなか600万円は厳しい印象です。
上限だけでなく、経験年数と募集業務の位置も確認します。
2.購買経験を数字で整理する
担当品目、年間購買額、取引先数、コスト低減額、海外取引などを整理します。
希望額には、転職先でも再現できる経験を結びつけます。
3.残業込み・なしを分けて比較する
現職が残業代込みで、転職先が残業なしの場合、額面だけでは比較できません。
基本給・賞与・想定残業・手当を分け、年収と労働時間を確認します。
エージェントの意見だけで希望額を下げなかった
求職者が入社すると、エージェントは採用企業から成功報酬を受け取ります。
私は提案を鵜呑みにせず、希望条件を自分で判断しました。
エージェントによっては、残業なし600万円を「高望み」とする担当者もいました。
それでも、その意見だけを理由に希望額を下げませんでした。
私が残業なしで年収600万円を希望した理由
当時の年収は、残業代込みで約540万円でした。
転職では、人間関係・仕事内容・評価制度が変わります。
入社しなければ分からないリスクがあります。同程度の条件では、転職する意味が薄いと考えました。
そこで、転職のリスクを上乗せし、残業なしで年収600万円を希望しました。
600万円は思いつきで決めた数字ではありません。転職で入ってきた少し年上の先輩に、カフェで「ぶっちゃけ年収どれくらいですか?」と聞き、自分もこの水準を狙いたいと思ったことも基準の一つでした。
600万円は、誰にでも当てはまる相場ではありません。私が「現職に残る選択肢」と比較して決めた基準です。
面接では金額より判断基準を説明する
「生活費が必要だから」だけでは、企業側は金額の妥当性を判断できません。
現在年収の内訳、募集業務、自分が生かせる購買経験を整理して伝えます。
年収交渉は、強気な数字をぶつける場ではありません。双方が条件を確認する場です。
600万円と630万円をマトリックスで比較した
第一志望からは、希望どおり600万円を提示されました。
一方、別の内定先は630万円でした。
630万円を材料に年収交渉しましたが、増額には至りませんでした。
そこで、年収・働き方・会社の将来性をマトリックス表にまとめました。
自分が重視する項目ごとに、2社を比較しました。
- 提示された年収
- 在宅勤務ができるか
- 会社や事業の将来性
- 長く働き続けられる環境か
最終的に、在宅勤務ができ、将来性にも納得できる600万円の企業を選びました。
年収30万円より、将来の子育てを優先した
在宅勤務を重視したのは、将来の子育てを見据えていたためです。
転職後は、保育園の送迎や夕食の準備ができるようになりました。
在宅勤務の日は、洗濯などの家事にも時間を使えます。
もし出社中心なら、仕事と家事・育児の両立はかなり厳しかったと思います。
年収差の30万円だけで決めず、家庭全体の生活の質も比較しました。
その結果、現在の企業を選びました。今もこの選択に満足しています。
避けたい回答
- 現在年収を実際より高く伝える
- 根拠なく求人票の上限を希望する
- 住宅ローンや家族事情だけを根拠にする
- 基本給と残業込み年収を混同する
- 「いくらでもよい」と回答する
オファー面談で確認する項目
希望年収に近い提示でも、基本給・賞与・残業代・職位まで確認しないと条件は比較できません。確認項目をまとめて見たい方は、オファー面談で確認すべきこと・質問リストも参考にしてください。
- 基本給と想定賞与
- 残業代の計算方法と想定残業時間
- 職位・等級と昇給制度
- 住宅・家族・通勤などの手当
- 退職金や企業年金
年収条件に合う求人を比較する
購買・調達職では、サービスごとに求人の年収帯や担当者の得意分野が異なります。
最初から1社に絞らず、複数のサービスで求人や担当者を比較し、自分で管理できる範囲で相性のよいところを残していく方が判断しやすいと感じました。
まとめ
現在年収は正確に、希望年収は市場と経験を根拠に伝えます。
大切なのは、希望額の理由を自分の言葉で説明できることです。

