転職面接で現在年収を聞かれたら、源泉徴収票と一致する正確な金額を伝えます。希望年収は、求人票の範囲、担当業務、自分の経験、市場相場を根拠に説明するのが基本です。
私はメーカー購買から異業種へ転職した際、残業込み約540万円だった現職に対し、「これを下回るなら転職しない」という最低条件を残業なし600万円に置きました。内定先の提示は600万円でした。この実体験をもとに、答え方と注意点を整理します。
回答例:「現在年収は賞与・残業代を含め約540万円です。希望は600万円ですが、求人票の範囲と担当業務を踏まえ、最終的には御社の規程に沿って相談したいと考えています」
現在年収は何を含めて答えるか
前年の源泉徴収票の支払金額を基準にします。基本給、賞与、残業代、手当の内訳も説明できるようにしましょう。前年と現在で残業時間や賞与が大きく違う場合は、その理由も添えます。
- 前年の源泉徴収票の支払金額
- 月例給与と賞与の目安
- 残業代を含むかどうか
- 一時的な手当や報奨金の有無
希望年収の決め方
1.求人票の年収範囲を確認する
求人票の下限・上限と想定される職位を確認します。上限だけを見るのではなく、自分の経験年数と募集業務がどの位置に当たるかを考えます。
2.購買経験を数字で整理する
担当品目、年間購買規模、取引先数、コスト低減、海外取引、新規ソーシング、社内調整などを整理します。希望額は「欲しい金額」ではなく、「募集業務で再現できる経験」と結びつけます。
3.残業込み・なしを分けて比較する
現職が残業代込みで、転職先の提示が残業なしの場合、額面だけでは正しく比較できません。基本給、賞与、想定残業、手当を分け、年間の総額と働く時間の両方を確認します。
残業込み540万円から残業なし600万円を最低条件にした理由
私にとって異業種転職は、慣れた会社や人間関係を離れるリスクのある決断でした。そのため、現職を少し上回ればよいとは考えず、転職による不確実性も含めて残業なし600万円を最低条件にしました。
600万円は誰にでも当てはまる相場ではなく、私個人が「転職しない選択肢」と比較して決めた基準です。現在の額面だけでなく、残業時間、賞与の変動、退職金、福利厚生、通勤時間、職務の難易度まで含めて判断する必要があります。
面接では「欲しい額」ではなく判断基準を説明する
「生活費が必要だから」だけでは、企業側は金額の妥当性を判断できません。現年収の内訳、募集ポジションの業務内容、自分が持ち込める購買経験を整理します。年収交渉は強気な数字を言う場ではなく、双方が条件を確認する場です。
避けたい回答
- 現在年収を実際より高く伝える
- 根拠なく求人票の上限を希望する
- 住宅ローンや家族事情だけを根拠にする
- 基本給と残業込み年収を混同する
- 「いくらでもよい」と回答する
オファー面談で確認する項目
- 基本給と想定賞与
- 残業代の計算方法と想定残業時間
- 職位・等級と昇給制度
- 住宅・家族・通勤などの手当
- 退職金や企業年金
年収条件に合う求人を比較する
購買・調達職では、総合型だけでなくメーカー求人に強いサービスも併用すると、提示年収や担当業務を比較しやすくなります。登録しすぎず、まず2社程度で求人と担当者の質を比べるのがおすすめです。
まとめ
現在年収は正確に、希望年収は市場と経験を根拠に伝えます。強気か弱気かではなく、なぜその金額なのかを説明できることが重要です。

